壱川が興味深く見つめていると、ふとゲームをしていた子供がピタリと手をとめた。 画面には『WINNER』の文字。 これで37人抜きか、と壱川が感心していると、ぐるんと子供がこちらを向いた。 葡萄色の大きな瞳が、『獲物』を捕らえて離さない。 思わず口元を引き締め驚いてしまった壱川だが、その子供がニタァと表情を歪ませたのを見て、背中に冷や汗が流れるのを感じた。 同時に思う。 死ぬかもしれない、と。