「クドリャフカ、生きてます! 軌道投入、成功しました!」


 様々な機械が並べられた管制室で解析されたデータは、クドリャフカの無事を伝えていた。

 クドリャフカは、宇宙飛行を開始している。

 生きている……クドリャフカが、生きている……


「よかったぁ……」


 ユリヤさんが涙ぐみ、僕も目頭を押さえた。

 少しでも長く、彼女が生きていてくれればいい。