「岡本先輩」

「ん?」


初めて声聞いた……


「俺取ります。」

「あっありがとう。」


めちゃめちゃ優しい……

こりゃモテるわ……


【文化祭】と書かれた2つの箱を持って資料室を出る。


「重くない?持とうか?1つ」

「俺、一応男なんで。平気です」


ドキッ


その、何?

イジワルそうな笑い……


「そ、そうだね……」


なんか、話しにくいなんて思ってたけど、
意外と話しやすいかも……


「あっ居た居た……っ」


と前から走ってきたのは静香ちゃんだった。


「静香ちゃん?」


でも、あたしたちの前に来たとき静香ちゃんは
時が止まったように何も話さなくなってしまった。