「ごめんね、声聞きたくてTELしちゃった…」
「ははっ。由希、笑っちゃうよ」
僕は今の状態を由希に話した
「啓ちゃん、今から行っていい?」
「えっ!」
ホント、由希には時々驚かされる
確かに管理人さんは寝てるだろう…
「わかった」
僕は由希を迎えに行った…
二人で宿舎の戸を静かに開けて、階段を上り部屋に入ると戸をゆっくり閉める…
顔を見合わせて声を立てないで大笑いした
ポツンと一つだけ布団が敷いてある
由希と枕の取り合いをしてはしゃぐ
大きな宿舎に二人だけ…今晩は特別に貸切
川の音が聞こえ、鈴虫が鳴いている
お互いに再び抱き合った…
