遠くに憧れていた。

ただひたすら遠くへ行きたくて、バンド活動とバイトが落ち着くとテント一つで出かける…



なにに憧れてたかって?



答えられない…



ほとんど日本を一周してた。


でもいつ頃からだろう…

帰ってくるたび、満足感とは別に、少しの寂しさを感じていた




待ち望んでいたのかも知れない



何か自分を満たしてくれるものを…



憧れたものが与えてくれる何かを




今ならそれがわかる


由希、君がそうなんだと



君は、温もりと安らぎを僕にくれた