「腫れてるね!大丈夫かな?」


「大丈夫だよー。あ、吉川さん酔ってるでしょう?」


教習はほとんど午前中で終わってしまうので宿舎では皆よく酒盛りしている


「おい、渡辺!バイクの後ろ乗せろ~」

(やれやれ、吉川さんは酔うと手に負えない。それに…)

誰かと夜走りたかった。ワケはわかるだろ?


吉川さんを乗せ10分も走ると町全体が眺めれる丘についた

気持ちいい風と夜景に胸が澄んでいく。思わず深呼吸した


「綺麗だね~」

吉川さんも背伸びしながら続けた


「ね、キスしよっか…いい事教えてあげるから」


吉川さんの長い髪が風に揺れていた…