桜色の川と君の詩



「ちょっちょ虫!?」

「そうよ」


僕は可笑しくなった…いかにも地方らしい名前だ


キョトンとした由希がつられて微笑んだ

「変でしょ?」


「いや、可愛いね、ちょっちょ虫。」


「じゃ、由希もちょっちょ虫になろうかな…小さいから啓介さんについてられるし」


「ついていて、なにするの?」

由希の発想は面白いなぁと思う


「浮気防止よ~、変な虫つかないように。吉川さんとか…」