「じゃあ、学校と免許で忙しいね。頑張ってるんだなぁ…あ、俺は渡辺啓介、君は?」


彼女はもう一度微笑えむと答えた。


「知ってます。教習所にバイクで来るから目立ってるもの…ユキ、井上由季。」


「目立つ?そうかな?」


「そうですよ」


ふたりして笑った。


ふと遠くを見るとバスがつづら折りの道をこちらに向かって来る



「バス来るね」


「渡辺さんは?」


彼女は雨を見ながら言う