美浜サンと付き合ってないと聞いて



ホッとしたものの好きな人がいる。



美浜サンは確かにそう言った。



「美浜サンは誰か知らないの?」


「知らないわ。」



響、誰にも話してないのかな?



「もし・・知ってたとしても教えない。」


「・・え?」


「そういうのは響君から聞きなさいよ。」



そうだね、美浜サンから聞くのは失礼だね。



「ありがと!美浜サンッ!!」



さっきまで重かった足取りは



軽やかなスキップのような足取りにかわって



少しだけ希望が持てた。



訊いてみればいい。



ただそれだけなんだと思った。



明日訊こう。



メールだとどんな顔をしてるか分からないから。