隣の席の鈴木君

午前9時40分。

約束の時間には、まだ早かったが、

部屋の玄関チャイムが鳴った。


私は軽い足取りで、

玄関に向かう。

そして勢いよく、玄関を開けると、


「…おはよう、・・・奏?!」

目の前に現れたのは、

鈴木君じゃなくて、

奏だった。



「おはよう、すげえ可愛い格好してんな」

そう言って微笑んだ奏。


「…うん、」

とりあえず頷いてみる。



「どっか行くの?」


「…うん、ちょっと」


困惑しながら、そう答えると、

奏は笑顔から、険しい顔つきに代わった。


「・・・もしかして、彼氏?」