少し、間があいて



本を閉じ…



「あなた知らないの?
皆、…皆は…私を呪いの子って呼ぶの…
私と仲良くしたら
みんな、不幸になるって…だから、あなたも私と関わらない方がいい…」

と、言った。



僕は不思議に思った…大抵そんな事を

言うなら悲しがるのに




君は違った…



真っ直ぐな瞳で、なぜか
悲しい目ではなかった。



僕は、ちょっとずつ


多分君を好きになっている…



さっきの投げやった気持ちがまた戻ってきた。