「魔女のことか?」


「ええ。あの子も被害にあってるみたい。
まぁ、王子様が助けてくれたみたいだけど?」


「そうか…。
早めに事を済ませないともっと大きな被害が出そうだな」


「ええ、同じ考えよ」


白雪姫はまた城を見た。


城を、というよりかは魔女の塔を。


「2人の邪魔はしないでほしい…」


そう、白雪姫はつぶやいて背を向けた。


「急ぎましょう」


「そうだな」


2人の姿は城下から消えていった。