あれから何日か経って、
わたしはよく辺りを見回すようになった。


誰かに見られてる。


あの日からずっと、そんな感覚が続いている。


気分が悪い。


「今日は顔色が優れないね?」


「んー…」


零はそっとわたしのとなりに顔を寄せる。


「何かあったのかい?」


「最近、見られてる感じがするの」


「見られてる?」


「きっと、思い込みなんだけどね」


「いや、違うと思うよ?」


「へ?」


「いい加減、出てきてあげたらどうだ?白雪」


白雪?