少し浮かれてたみたい。 わたしは頷いてお城の中に走って入っていく。 「あ、りんご…っ」 「王子様、あまり傷つけないでください」 「傷つける?」 「白雪姫は、姫だからということであなたと仲良くしているわけではないと思います」 「…え?」 「失礼いたします」 わたしはそんな光景をただ壁の裏から聞いていた。 「りんご?」 「あ、風牙くん」 「どうして、泣いてるの?」