「しらゆきひめはしらゆきひめじゃないの?」 「白雪姫だけど、白雪姫じゃないの」 「ん?」 「わたしはね、りんごっていうの」 「りんご?」 「白雪姫がいない間、白雪姫としているの」 「そうなのか!」 そっか…。 わたしが次は狙われるってことだよね? 「白雪姫のことは私たちがお守りいたします!」 「ありがとうございます」 少し、心が重くなった気がした。