「ありがとね、蓮斗」 「いや」 「蓮斗はすごいよ。 まだこっちに来て二日目なのにそんなにも落ち着いててわたしを安心させてくれた」 いいんだよ、とわたしの頭を撫でる。 この人は日本でどれだけの女の子を魅了してたんだろう。 こんなに優しくて、 頼りがいもあって、 かっこよくって。 こんな人に出会えたとかわたしは幸せ者だな。 「じゃあな」 「うん、またね」 蓮斗の力になりたい。 そう、思った。