「もうっ!白雪姫のキャラわかんないよ」
泣きたくなる。
昨日の感じからして、
国王様もおじさんもきっと上辺だけで本当は信じていない。
わかってくれてるのは、
零と蓮斗だけ。
こんな肩身の狭い国で白雪姫が戻ってくるまで白雪姫でいなくちゃいけないなんて。
「あんたならやれるよ」
「なにを根拠に言ってるの…?」
「俺はあんたのことなんもしらない。
だからできる気がする。
俺も支えるし2人で帰れる方法を探しながらこの国の駒としてやっていこ」
なんでそんなことが言えるのよ。
私はこらえきれずに、
この世界に来て初めて泣いた。


