「あの歩道橋でぶつかったのは俺なんだ」 「えっ?」 「2人でぶつかって、2人で飛ばされたんだよ」 …そんな。 「つまり、篠塚さんは」 「蓮斗でいいよ」 「…蓮斗は、日本の人ってこと?」 「あぁ、日本人だよ」 「もう1人いたんだ」 「俺の方の家柄の人たちは俺が異国から来たって知ってる。そっちは?」 「知ってます」 「そうか。 だけど、国民のためにも俺たちで本当の王子と白雪姫でやるはずだったすべてのことをやらなくちゃいけないらしいんだ」 「へ?」