ラブ♡スリップ




「は?何言ってんだよ」


「わたしと蓮斗くんは、
あの日出逢ったのが初めてじゃないの!」


「…それって、俺が忘れてるってこと?」


「そうだよ。
あなたはわたしをりんごって呼んでた。
わたしはあなたを蓮斗って呼んでた」


蓮斗はありえないって顔をしてわたしを見る。


「夢なんじゃないか?」


「なんで、なんでそう思うの?」


「そこまで親しくなってたら覚えてるだろ」


「そう、覚えてる筈なの。
頭の中のどこかにあるはずなの。
ねえ、蓮斗…思い出してよ、お願い…っ」