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目の前が真っ暗になり、後ろに思いっきり引かれた。


「あーんーたー!
なにを弱気になってんのよ!まったく!」


後ろからの怒声は、絶対に


「零?」


「ああ、そうだよ!」


ゆっくり目を開けるとそこは懐かしい場所。


「むかつきすぎて無理やり連れてきちゃったわ」


「えっ?」


「あああ、もう!
なんなの?好きな人がいるから諦めよう…みたいな心の声は!こっちまで聞こえてくんのよ!」


えええっ?!


零はがしがしと短い髪をかきむしる。


「とにかく!
こっちもこっちで大変なのにそっちにまで気にしてる時間ないのよ!」


「はい…」


「はぁ…。パラレルワールドみたいだわ」