礼儀作法なんて知らない。 けど、スカート持って軽くお辞儀をする。 「誰だ、あんた」 「…白雪と申します」 「白雪姫?」 「はい」 笑顔! 怖くない怖くない! 睨まれたって怖くないんだから! わたしは笑顔で王子様を見る。 王子様はじっとわたしを見ている。 「そうか」 「…あの」 「このパーティーはすごく退屈なんだよ。 早く出たいんだ。白雪、少し庭へ散歩にでも」 「はい」 差し出された手をとると、2人でバルコニーへ出た。