「なんでああなるんだよ!
俺、言ったじゃんか」


「お人好しだね、とは言ってたけど…」


「ったく…」


あれから、みんなとは分かれて、
わたしと風牙くんは講義室に向かっていた。


惠は別の教室。


風牙くんは向かいの講義室だ。


「そんなに怒らなくてもいいじゃん」


「あー、わかったよ!
もう好きにすればいいさ」


「風牙くん?」


「なんで、知っててあいつも…」


「え?なに?」


「いや、なんでもない」