「よしっ!いくか!」


ぽんっと、わたしの背中を押して、
2人に近づく。


「こんちわー、2人とも」


「風牙、なに?彼女?」


「さぁ、どうでしょう?」


な、な、何言ってんの!


わたし達は違うでしょ!


なのに、2人を目の前にするとあまりの世界の違いさになにも声が出ない。


あの、白雪姫での世界のわたしはどこにいったの!


出てこい、強気の自分!


「りんご?」


蓮斗がわたしの顔を見て心配そうにしてる。


いけ、いけ!


私の口いいいいいいいいいい!