「蓮斗は恋も、遊びも、友だちも許されなくなった」 「どうして、そんな…」 「優里亜は本当に蓮斗がいなくなったらひとりなんだよ」 「それなら、わたしが友だちになればいい?」 は?と風牙くん。 ひとりが嫌ならひとりにしなければいい。 そうすれば、 蓮斗も、優里亜ちゃんも救われるはず。 「りんごちゃん、どんだけお人好しなの」 はは、と笑うとわたしの顔のとなりに手をつく。 「そういうところが蓮斗を引き寄せんのかね?」 「ち、近いよ、風牙くん!」