「あ!惠とりんごちゃん!」 風牙くんがわたしたちに気がついて駆け寄ってくる。 すると、2人の視線も自然とわたしたちのところにくる。 優里亜ちゃんはなんとも見えない表情。 何を感じてるのかわからない。 「おはよ!朝から入ってるなんて可哀想に」 「おはよー。なら変わってよ」 惠はため息混じりに言う。 「ねぇ、あれが優里亜ちゃん?」 少し声のトーンを落として惠が聞くと、嫌そうに頷いた。 「あれだよ、あれ」