「おっはよ!」 「あ、おはよう、りんご」 「ねぇ、あれが優里亜ちゃんかな?」 ずっと見ている惠の視線の先を見ると、 そこには美男美女のカップル。 蓮斗と、優里亜ちゃんらしき人。 いや、たぶん、そう。 風牙くんがすごく不機嫌だから。 「魔性の女感がぷんぷんするわね」 腕を組みながら惠は言う。 優里亜ちゃんはすごく楽しそう。 蓮斗も楽しそう。