「ちょっと寝れば治るから、ね?」


「うん、わかった」


わたしは3人から離れてベンチに座った。


さっき思い出した今までの記憶。


たくさんの辛い思いや楽しかった思い。


走馬灯のように頭の中を駆け巡る。


これを蓮斗は覚えてない。


わたしの存在ごと、心から消えてしまったんだ。


そう考えてみると、悲しいものだね。


「はぁ…」


初めても捧げたのに。


いや、捧げたっていうよりかは無理やりだったけど。


それなら、最後まで責任とりなさいよ。


そうよ!


思い出させなくちゃ!!