ラブ♡スリップ




ゆっくり目を開けると、
心配そうに覗いている惠。


「大丈夫…?」


「惠…」


「今日は、少し休んだら?」


「うん…」


ちらりと、蓮斗を見ると、
すごく心配そうにわたしを見ていた。


そうか。


蓮斗はわたしと同じで記憶がない。


あの時のいろいろなことを、覚えてない。


じっと見ていると、惠がその前に立った。


「ほんとに大丈夫?
家まで送るよ?ね、りんごってば」


「わたし…大丈夫だよ」