付き合ってないのにこんなこと…。


って思ったけど。


今のわたしはこれで十分だった。


蓮斗に触れられてるだけで。


それだけで幸せだった。


「向こうはいちゃついてる気がするし、先に寝とく?」


「う、うん」


いきなり話を変えたからびっくりした。


「目が覚めたら、帰んのか…」


ベッドに寝転がると、そうつぶやく。


「りんごにあえて良かったって、思うよ」


「わたしも」


ベッドに座ると、ぎゅっと蓮斗が手を握ってくれる。