「ただいま、勉強中ですよ、零様」


「こっちのお客様は待つのが好きじゃないみたいよ?」


「いや、しかし」


「セバスチャン?」


ひょっこり零の後ろから出てきたのは白雪姫。


わたしはビックリのあまり息が止まりそうになった。


「どこに行かれてたんですか!」


「今日1日だけ見逃して?
明日には戻るわ。フェスティバルにも参加するから」


「あの…」


「ほら、セバスチャン出ていって!
お父様に言ったら許さないんだからね」


そう言って、おじさんを引っ張り出すとドアを閉めた。


そのまま、振り返ってわたしを見る。