「そんなに、チキュウへ帰りたいのですか?」


「…」


正直、帰りたくない気持ちもある。


「わたしは地球人ですから」


だから。


だから、ここにはいれない。


そう微笑むとおじさんは困ったように笑った。


そこへ、零が入ってくる。


「りんご、お客様だよ」


「お客様?」