零はすごく興味津々だ。 「向こうで舞踏会とかあるの?」 「ある国もあるけど、わたしがいた国にはないかな」 「そーなんだ! まぁ、たしかに初めてあったとき不思議な格好してたもんね」 そう言ってクローゼットからわたしの私服を出す。 「着てみてもいい?」 「うん、いいよ」 それから、わたしたちは夜まで語った。