ラブ♡スリップ




「わたしのね、地球の世界にもね、白雪姫の本があるの」


「えっ?」


「もしかしたら、ここに来た人が書いたのかもね?」


「だって、ものすごく古い歴史になるよ?」


「だけど、まったく同じ物語がわたしの世界にもあるの。
この、チキュウみたいに」


「ここを題材にしてるってこと?」


「白雪姫がいなくても、架空で作ってしまってそれが白雪姫と一致してるって感じかな」


「それはすごいね!」


零はすごく楽しそうだ。


それもそうだろう。


まったく、異世界の話で自分たちの話があるんだから。