「白雪たちは下がっていなさい。
ここはわたしと妻との問題だからな」


王様…。


わたしと風牙くんは蓮斗に連れられて、
何段か下に下がる。


「ここなら、安全だろ」


「……っ」


そっと2人を見てみる。


まだ、お互い何も発していない。


ただ、相手がそこにいると確認しているように。


見つめあっているだけ。