「わたしはあの人のいちばんでありたかった」 「…」 「あの人はこの国の王様。 だから私に付きっ切りでいることはできないってわかってたわ。だけどね、ダメなのよ…女って愛で生きるからね」 そう、語っている間に、 どんどん若返っていく魔女。 「わたしはね、あの人が大好きなの。 だから構って欲しかった。 ここにいるとわかってほしかったの」 「だからって、どうして白雪姫を?」 「…あの子はわかってたの。 わたしがあの人に飢えていたことを」 「えっ?」 「だから、黙ってそれを受けてた」