ラブ♡スリップ




わたしと零はゆっくり本屋から出る。


すると、目の前を颯爽と駆け抜けていった姿。


「蓮斗…?」


「……おまえか」


ゆっくりと、馬を止めてわたしの前に来る。


零が守るようにわたしの前に出た。


「あんた、どういうつもりなの?」


「は?なんだ、お前」


怖い、怖い怖い怖い怖い。


触れたいのに。


話したいのに。


体が言う事をきかない。


そして、勝手に動き出した。


「あ、りんご!」


わたしは城へ走っていった。