わたしと零はゆっくり本屋から出る。 すると、目の前を颯爽と駆け抜けていった姿。 「蓮斗…?」 「……おまえか」 ゆっくりと、馬を止めてわたしの前に来る。 零が守るようにわたしの前に出た。 「あんた、どういうつもりなの?」 「は?なんだ、お前」 怖い、怖い怖い怖い怖い。 触れたいのに。 話したいのに。 体が言う事をきかない。 そして、勝手に動き出した。 「あ、りんご!」 わたしは城へ走っていった。