赤毛と橘は、カウンターにいる俺には気付くことなく、フロアで踊っている奴らに目を向ける。

赤毛が橘にごにょごにょと言葉を発して、橘はさも嫌そうに顔を歪める。

そのまま赤毛は近くの小さなテーブル席に座り、注文を取りにいった聖に何かを告げた。





笑顔で答える聖。

そんな聖の態度にもイラつきを覚える。

あんな変な野郎、出入り禁止にすればいいのに。