「あの白浜って野郎。

あいつが怪しげなクラブに入って行くのを見た」



「は?」



「高校生に手ェだしながら、クラブでナンパかよ。

今日はあいつの弱味を握る、潜入調査だ」





城内はもうその気満々で。

無理矢理俺のバイクのキーを捻り取り、逃げようとした俺の首根っこを掴む。

本当に無茶苦茶な男だ。





「おい、離せ!」




声を荒げたが、城内の好奇心の方が優っているようで。

俺はそのまま白浜先輩のいるというクラブへ連行された。