俺の視線の先には、すでに私服に着替えた城内がいた。



Tシャツにダボダボスボン。

相変わらずの田舎ヤンキースタイルに、目を背けたくなる。

第一、こいつと同類とか思われたくもない。

……いや、同類なのだが。





「何?」




わざと冷めた返事をする。

今日はこれ以上遊ばないと無言の圧力をかけた。

だが、能無し城内が気付くはずもない。




「すげぇとこ見つけた」




そう言う城内を、




「キャバクラなら行かないけど」




冷くあしらう。

だが、城内の口から出た言葉は、全く違うものだった。