彼女はそこにいた。 栗色の髪を、一つに束ねている。 薄化粧で至って素朴な容姿。 クラスにいたら、他の野郎に埋れてしまうタイプだ。 奴は俺を見て、ひどく怯えた声を発した。 「すみません、タオル……」 彼女の視線の先に目をやる。 すると、俺の足元には汚れたタオルがあって。 俺がそれを踏んづけていることに気がついた。