「ねぇ、隼人」




あたしは、愛しい彼を見上げる。

彼も優しい瞳であたしを見返してくれる。





「あたしは、どんな隼人も好きだよ」





だから、たまには神木に会うのもいいかな。







夏も始まったばかり。

蝉の声が降り注ぐ中、あたしは大好きな彼の大きな手を握った。