そんな至福の時間だったのに…… 「隼人ぉぉぉぉ!!」 叫び声、いや、泣き叫ぶ声が聞こえ、振り向くと翼が立っていた。 どういう訳か身体が酷く泥で汚れていて、至る所にあざがあった。 最近彼女が出来たという翼。 絶好調だった翼。 だが、今日の翼の姿は散々だ。 「翼、どうしたのその……」 隼人が理由を聞く前に、翼は一目散にまくし立てた。