「でかした、蒼!!」
大声で喜ぶ玄。
「賢一、いちいちうっさいよ!」
そう言って走る酙。
そして……
「次も頑張ろっ!!」
碧はあの時みたいに子供っぽい笑顔を浮かべて走っていた。
……が、
びったーん!!
足を滑らせてその場で転ぶ碧。
「わっ、だせぇ!!」
彼らの友達が笑いながら碧を見ていた。
そんな友達を見上げ、
「ひぃーん、ハル、痛いよぉ!」
顔をくしゃくしゃにする碧。
「痛いなら、もっと痛くしてやる!!」
伸びる碧の上に玄が飛び乗っていた。
「彼ら……馬鹿だね」
友達が俺に言う。
俺は笑顔で頷いていた。
そんな彼らを見ていると、俺も心底楽しくなってきて。
久しぶりに心から笑っていた。



