ふと手を見ると、所々赤くなっている。 「血……?」 思わず口に出すと、 「美優、酔って鼻血出すから」 心配そうに隼人があたしを見た。 それでやっと理解した。 シーツに付いていた血は、あたしの鼻血だ。 どこまでもみっともないあたし。 最悪だ。 なのに、 「本当に可愛いね、美優は」 そんなドジすら褒めてくれる。 あたしの愛しい隼人。 あたしはもう、離れられない。