「蓮、また、変な気を起こそうってもんなら……」



「ちッ……ちげーよ!!」





どうやら大宮は彼女に勝てないらしい。

本当に人は見かけによらず、だ。





俺はそんな二人を見て笑っていた。

大宮も、心底楽しそうに笑っていた。

昔の俺には出来ない笑顔だった。