ー隼人sideー 「うっわー……」 美優が明らかに引いた声を出しながら、俺の写真をあさっていた。 「あぁ!もう見るの終わり!」 散らばる写真を慌てて掻き集める。 それでも腕の隙間を縫って、はらはらと写真が零れ落ちた。 そこに写る、昔の俺。 金髪で、正気がなくて、煙草をくわえていたり、上半身裸だったり。 何でこんなことが起きたのか。 ……悲劇だ。 悲劇としか言いようがない。