「すごいよね、隼人君。 来週の小テストもよろしくね」 笑いながらそう頼む楓に、 「勉強しなよ」 彼は軽くそう言って笑っていた。 夏休みも終わり、久しぶりの授業に出ていた。 授業中、隣では楓がひっきりなしに携帯を触っていて。 あたしはあまりの眠さにあくびを連発。 前の席の翼はずっと夢の中で、 隼人はいつも通り背筋を伸ばして先生の話を聞いていた。 あの呪文のような講義を聞くなんて、隼人はレベルが高すぎた。