俺は目を瞑っていた。 そして、必死に祈っていた。 何かが宙を舞い、ドスっと倒れる音がした。 橘が…… 橘が……!! だが、恐る恐る目を開けた俺は、驚愕の光景を見た。 焦げ茶の髪を靡かせている正統派、橘。 彼は構えの姿勢すら取っていなくて。 でも、橘の脇には二人の先輩が倒れていて。 「くっ……中々やるな」 誰かが悪態をついた。