「何してんだ」 冷たい声が聞こえた。 いつもと違い、妙によそよそしくて棘がある。 その声を聞いて、俺は飛び上がった。 俺は喧嘩を売りに来たわけじゃねぇ。 謝りに来たんだ。 必死でそう言い聞かす。 橘は俺の前まで来て、一言。 「どけ」 ひぇぇぇ!! やっぱりこいつは、血も涙もない冷酷な野郎だ。 だけど、負けてはいけねぇ。 ここは漢らしく謝らないと。 ボコボコにされようが、酷く罵られようが、悪いのは俺だ。