街の中心部から少し離れた場所にある、隼人の実家。 白い真新しいマンションの一室に、あたしはいた。 まだ、少し冷気が残る室内。 広いリビングには、あやちゃんの数学の教科書が散らばっていた。 キッチンのカウンターには美味しそうなフルーツが置いてあって。 綺麗な字で、「仕事先でもらったので、食べてね」との文字。 そんな温かい家の小さな洋室に、あたしたちはいた。